内容説明
信長の命で永徳によって制作された「安土城図屏風」は天正遣欧使節の手でバチカンのローマ法王の下に届けられたが、現在それは行き方知れず。それの別双と見られる屏風が四百年以上の時を経て日田市の民家で発見。豊後の大友宗麟に贈られたその屏風には、永徳の手によって公にはできないある重大なメッセージが密かに描き込まれていた。屏風が制作された時代とそれが発見された現代と二つの異なる時空間を舞台にストーリーが展開される中、屏風に描き込まれたメッセージは今に蘇って見事読み解かれるのか。屏風の取材を行った谷見と水島の二人は、その解明に向けて様々に推考を重ねるが…。
著者等紹介
向居直記[ムカイナオキ]
上智大学哲学科及び大阪外国語大学英語学科卒業。歴史小説、エッセイの著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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