内容説明
母が死ぬだなんて、聞きたくなかった―自由奔放な母に嫌気が差し、田舎を飛び出してひとりで暮らす綾乃。そんな綾乃の家に、ある日突然、母の珠貴がやってきた。不本意ながら始まった数年ぶりの母娘生活は、綾乃の同僚若菜くんや、隣の家の不登校少女すずちゃんを巻き込んで、綾乃の望まない形で賑やかになっていく。だが、ある時綾乃は気付いてしまう。珠貴の身体が、すでに取り返しのつかない状態になっていることに。そしてあろうことか、綾乃の身体にも―
著者等紹介
水瀬さら[ミナセサラ]
何気ない毎日の中で、自分が思ったこと、感じたことを物語にして伝えていきたいと、2009年からウェブで小説の執筆をはじめる。2018年、『あの日、陽だまりの縁側で、母は笑ってさよならと言った』で出版デビューを果たす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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だい
19
不器用で切なくて、でも温かい母娘の物語。 ラストの方は泣きっぱなしでした。 もっと多くの人に読んでもらいたいなと思いました。2019/01/02
しょう
8
とても暖かく優しい作品だった 人はみんな不完全なもの。誰しもダメなところは必ずある、それを否定するのは簡単だけど理解しようとするのも大切だと思う 『生きれば生きるほど、死ぬのが怖くなってくる』という言葉が心に残った2019/01/28
なつなみ
1
「家族愛」に溢れたお話。母親って、強い。2018/06/29
マーガレット
0
かわいそうな病気の話ではあるけど、母が娘を、娘が母を思いやる気持ちが温かいお話でした。シングルマザーだけど不自由しないようにと頑張って働いていた母。けれど家にいない母を好きになれず、高校卒業と同時に家を出た綾乃。そんな母が突然綾乃の家に現れた!久しぶりの再会に、母は家を売ってきたから泊めろと言い出して…。2020/10/21
みやび
0
☆32018/09/04