内容説明
がちょうの誕生日に、いたちを招くかどうか動物たちは悩みます。何しろおならの名人なんですから。新美南吉のあたたかい心から生まれたユーモアあふれる名作二編。
著者等紹介
新美南吉[ニイミナンキチ]
1913年~1943年。愛知県生まれ。雑誌『赤い鳥』に「ごん狐」を初め多くの童謡・童話を発表。他に少年小説、民話的メルヘン等、優れた創作活動を展開したが、二十九歳で早逝
黒井健[クロイケン]
1947年、新潟県生まれ。新潟大学教育学部美術科卒業。学習研究社で絵本編集に携わったのち1973年よりフリーの作家活動に入る。以降、絵本・童話のイラストレーションを中心に活躍、1983年にサンリオ美術賞を受賞
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感想・レビュー
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Smileえっちゃん
49
図書館本。「がちょうの誕生日」と「こどうのお経」の2作、黒井健さんの絵に誘われて。 がちょうの誕生日に誘われたいたち。なのに「やっぱり呼ばなければよかった」とはちょっとかわいそう~「こどうのお経」お経を忘れたこどうさんが可愛いし、檀家のご主人も優しいですね。新美南吉さんの温かい心から生まれたユーモア、黒井健さんの絵にほっこりしました。2023/06/11
遠い日
18
上品なユーモアにくるまれた2編。黒井健さんの柔らかな絵が、またお話の印象に寄与する。「がちょうのたんじょうび」の直截的なことばのおもしろさも、「こぞうさんのおきょう」のあどけない失敗も、どちらもやさしさをたたえて、安心して読める。2016/03/08
海(カイ)
14
【図書館で】新美南吉の温かい心から生まれたユーモアあふれる2作。黒井健さんの絵がお話を引き立てています。『がちょうの たんじょうび』『こぞうさんの おきょう』2017/05/17
2時ママ
5
次女 小3 ひとり読み。2019/04/20
ヒラP@ehon.gohon
2
新美南吉と黒井健の組み合わせというと『手ぶくろを買いに』と『ごんぎつね』。 しっとりとした絵本をイメージしていたのですが、この絵本はほのぼのと明るい絵本で、ちょっと意外感。 表題の『がちょうのたんじょうび』では、がちょうさんの誕生日をめぐって仲間たちのほほえましいやりとりが描かれています。 もう一編の『こぞうさんのおきょう』。 短編ながら人間味のあるほほえましい作品です。2011/04/23