内容説明
本書は、西欧数学の伝統の中で著者二人が30年もの間、心をこめて丹念に工夫を重ねてきた、数学の豊かさを伝える教科書です。従来の教科書とは違い、「解析学」の成り立つ過程を丁寧に記述。一つ一つの概念が自然に把握できるように工夫されています。オイラー、コーシーなど偉大な数学者たちの解いた問題を収録。図、表を含め原典から多くを引用し、歴史の息吹が感じられます。巻末に訳者による「演習問題解答」を完備。参考文献、人名索引も邦語版のために一層充実しています。
目次
第3章 古典解析の基礎(無限数列と実数;無限級数;実関数と連続性;一様収束と一様連続;リーマン積分 ほか)
第4章 多変数の微積分(n次元空間の位相;連続関数;多変数の微分可能な関数;高階の導関数とテイラー級数;多重積分)