内容説明
本書は、経験論哲学と形而上学を中心とした著者30年の研究を背景に、神こそは問題のなかの問題であると説く。「神のかたどり」としての人間観に基づいて、理性と信仰、哲学と神学の関わりを明快に論じた講演の記録。
目次
第1日 経験と神(はじめに―神は「問題」となりうるか;哲学と神;現代思想と神 ほか)
第2日 神と存在(「存在」の捉えにくさ;経験は神の探求を排除しない;神の探求と存在論 ほか)
第3日 理性と信仰(はじめに―理性と信仰の問題;自由‐真理‐信仰;「哲学者の神」 ほか)
著者等紹介
稲垣良典[イナガキリョウスケ]
昭和3年佐賀生まれ。昭和26年東京大学文学部哲学科卒業。九州大学文学部教授を経て、現在、長崎純心大学大学院教授
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