出来事と自己変容―ハイデガー哲学の構造と生成における自己性の問題

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  • サイズ A5判/ページ数 399,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784423171561
  • NDC分類 134.9

内容説明

本書は、ハイデガー存在論の探究構造とその変化を、二十世紀初頭の思想潮流に深く根ざした修業時代から、『存在と時間』の立場を形成した初期フライブルク期とマールブルク期、独自の現象学的形而上学をうちだす形而上学期、形而上学の根源への遡行がもたらす「転回」、そして、現代哲学に比類ない影響を与えた出来事の哲学を確立する後期著作にいたるまで包括的に分析し、これにより、存在の問いの実体に他ならない「変容」の論理を解明する。陸続と刊行されるハイデガーの最新資料がしめすハイデガーの思考の繊細な揺らぎに耳を澄まし、リアリティの究極の根底に遡行する精神の軌跡、その中で精神がとげる変容の過程をたどり、西洋哲学の臨界で新たな思索の可能性を求めるハイデガー存在論の視座を真に共有し、今日の我々の思考のさらなる前進をめざした著者渾身の作。

目次

第1章 ハイデガー哲学の誕生(由来としての神学;普遍的存在論と純粋論理学;有意義性と生;宗教哲学草稿(1917-1919)における実存体験と存在論の統合)
第2章 解釈学的現象学における自己変容(ハイデガーのディルタイ批判とミッシュの反批判;一九一九年戦争緊急学期講義から一九二二年夏学期講義に至る初期解釈学的現象学の構造:時間性概念を導入するまで;解釈学的現象学の全体的統合化による記述構造と事象把握の変容)
第3章 形而上学という自己変容(ハイデガー形而上学の生成;付論:ハイデガー形而上学の展開可能性)
第4章 「転回」という自己変容(『カント書』におけるハイデガー形而上学の臨界;ハイデガー形而上学の終焉:「現れ」と「隠れ」の二重性の浮上)
第5章 出来事の只中で変容する自己性(世界経験の原初的与件としての出来事の機制;世界経験における変容を反復する自己性)

著者紹介

景山洋平[カゲヤマヨウヘイ]
1982年三重県生まれ。2005年東京大学文学部哲学科卒業。2007‐2010年日本学術振興会特別研究員(DC1)。2010‐20112年ドイツ学術交流会(DAAD)長期留学奨学生としてヴッパタール大学留学。2012年東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。2013年より日本学術振興会特別研究員(PD)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)