出版社内容情報
複数の課税管轄や複数国に跨る租税回避戦略が米国内で横行しているが、取引全貌を見れば税法違反とされる事例も少なくない。本書は、税務当局と租税専門家サイドの両者の視点からの事例研究。
内容説明
米国では複数の課税管轄や複数国にまたがる租税回避戦略が横行し、その取引全貌をみると税法違反とされる事例も少なくない。米国税務当局は近年濫用的租税回避と戦い、対抗措置の立法化・規則化を進めてきた。本書は、米国における個別事例を税務当局サイドと租税専門家サイドの両者の立場から分析し、タックス・シェルターの類型化を図る。複雑化・高度化する国際的租税回避取引の実態を探るうえで、他に類を見ない視点をもつ研究書。
目次
第1編 タックス・シェルター概論(タックス・シェルターの定義;タックス・シェルターの特性 ほか)
第2編 タックス・シェルターの原理的手法別類型(類型論(その1)―タックス・シェルターを成立させる要素に着目して
類型論(その2))
第3編 タックス・シェルターの手法別類型(総論;コーポレート的手法 ほか)
第4編 タックス・シェルター対抗措置(立法上の対抗措置;行政上の対抗措置 ほか)
著者等紹介
本庄資[ホンジョウタスク]
京都大学法学部卒業、経済学博士。国税庁直税部審理室長、国税庁調査査察部調査課長、税務大学校副校長、金沢国税局長、国税不服審判所次長を経て、現在、国士舘大学政経学部教授・同大学院経済学研究科教授/慶応義塾大学大学院商学研究科特別研究教授/税務大学校客員教授
梅辻雅春[ウメツジマサハル]
京都大学経済学部卒業。現職は公認会計士・税理士/朝日KPMG税理士法人パートナー
須藤一郎[スドウイチロウ]
一橋大学商学部卒業。現職は公認会計士・米国公認会計士(カリフォルニア州)/モルガン・スタンレー証券会社税務室エグゼクティブ・ディレクター
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