内容説明
父の死で、多額の負債を抱えることになった大学生の瑛人。融資をしてくれた高城は父の元部下で、かつて瑛人が兄のように慕っていた人物だった。困り果てた瑛人に、高城は妹の身を盾に冷酷で淫蕩な取引を持ちかけてくる。彼の真の目的とは？愛憎と情欲が絡み合う、背徳のラブロマンス。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タビサ
31
執着、歪んでる攻め・高城との再会もの。兄の様に慕っていた高城に父親の借金の為、身体を差し出す事に。再会したらガラッと印象が変わっていた高城にショックを受けてるけど、それが彼の本性だったのね。その裏には彼の生い立ちと歪んだ執着があるのだけど。憎しみと愛情は紙一重なのか、高城は瑛人から憎まれようと酷い事をするけど、一緒に暮らすうちに少しずつ二人に関係が変化していくある意味王道ストーリー。更に二人の間には他にも越えてはいけない事情もあったりと少しドロドロ系。読み終わって冷静になると、う～んな内容かな。2016/06/08
合縁奇縁
30
再会、下剋上もの。父の死で、多額の負債を抱えることになった大学生の瑛人に、融資をしてくれた高城は妹の身を盾に冷酷で淫蕩な取引を持ちかけてくる。下剋上から始まるドロドロ展開。暎人からの憎悪が欲しいと強く願う高城は酷い事をするけど、一緒に暮らすうちに少しずつ二人に揺れ動く心の過程が丁寧に描かれていたと思う。高城の屈折し過ぎた愛も切ないが、兄のように思って慕ってた高城に、半ば強姦のように抱かれ奪われて憎いと思いつつも、それでも段々惹かれていく瑛人も切ないです。2020/02/17
sugar
5
歪んでる攻めです。憎まれる＝愛される 的な発想の攻めを理解できるはずもなく、受けはグルグルしてます。兄のように慕っていた人だから何をされても嫌いになれず、でもそれがいつからどう恋愛感情に変化したのかはイマイチわからなかった。2015/01/15
スピカ
4
兄のように慕っていた攻めに、数年後、借金のカタに身体を求められるBL下剋上なお話。よくある設定でした。最後に明かされる復讐の理由は素敵でしたが…(笑)受けも攻めも何を考えてるのか今いち伝わらず。せっかく両視点で描かれているんだから、感情の揺れ動きをもっと読ませてくれたら楽しめたのになぁ。でもその分、エチが背徳でドロってました。そういえば敬語攻めに敬語受け！…ちょっと微妙だったわ(笑)2010/11/24
アガサ
3
父の死で多額の負債を抱えることになった瑛人。融資をしてくれたのはかつて兄のようにしたっていた高城だったが、その条件に身体を差し出すことになってしまい・・攻め（高城）の気持ちがわかりずらかった。復讐っていうのはよくある話だし、そのネタもＢＬではありがちなことだったけど、もっと、どろどろ感情がぶつかってもよかったのではないかなと・・受けの気持ちに同調できず、消化不良でした。2010/03/08
