内容説明
元刑事のさえない私立探偵クラークと、黒髪と緑の瞳でひときわ目を引く美貌の青年アンソニーの二人が、摩天楼の谷間に生きる人々の哀歓とそこに展開される哀しい事件の数々を追って…。大都会の裏街で、肩寄せ合う傷ついたはぐれ者たちにも一条の愛の光は射すのだろうか。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まるこ
1
柏枝先生のサイトでこのシリーズの“その後”の話が同人誌で発売される事を知り、嬉しくなって再読しました。やっぱり柏枝先生の物語は本当に面白い!!男同士の恋愛もとても繊細に上品に描かれているし、どこか切ないのだけれど、でも温かい。同人誌で久しぶりにクラーク&アンソニーに会う事が出来るのも今からとっても楽しみです!!2010/11/09
きょん
0
おそらく80年代と思われるNYが舞台とあって、携帯もなし、喫煙率高い、ゲイであることに悩んでる人多数と雰囲気がとてもよく出てる。事件自体は、トリックやロジックを解明するというより、事件に関わった人の動機や心理を解説するという感じで情に偏っているのがやや物足りないかも。2011/05/16