内容説明
凡人がなぜ文豪になるか―その秘密。小論文・レポート・手紙・エッセイ・小説・詩…文筆家なら誰もが体験する“模倣術”をあなたへ。
目次
プロローグ 独創性とはすべて、先人たちからの剽窃である
理論編(どんな作家も最初は模倣;事実ほど事実を伝えない;作家のボキャブラリーをこう盗む;書き出しの一行こそ模倣術がモノをいう ほか)
実用編(ひとつの見方から7つの模倣ができる;ひとつのコツが三島流文体を生む;印象づけるこの一行の方法;自分だけの表現方法の発見 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェルナーの日記
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篠沢秀夫氏といえば、あの篠沢教授である。フランス文学科教授で、以前は「クイズダービー」や「報道2001」に出演しておられた。現在は、筋萎縮性側索硬化症(ALS)と闘病中であられる。本書はテレビ出演の頃そのままに、歯に衣着せぬ文章で、思ったことをずけずけと書いた、ブッチャケた内容である。ページの初めからT・S・エリオットの「独創性とはすべて、先人からの剽窃である」という言葉を引用し、文章を書くときの最大の問題、書けないときに、いかにして書くか?を本作(学校では教えないというより、教えられない)で教示する。2014/12/13