出版社内容情報
石上神宮の七支刀といけばなの起源を結びつけた、大胆かつ豊かな推論。
内容説明
七枝の型は石上神宮の七支刀にあり!現代いけばなの源流をたずね、民俗文化の「七」の伝承を追求する大胆かつ豊かな推論。
目次
第1章 いけばな・りっか・たてはな(形式派と自然派;立花の形・「七枝」 ほか)
第2章 七支刀の謎(七支刀の銘文;七支刀の吉祥句の思想的背景 ほか)
第3章 立花と七支刀(立花とは何か;立花の典型 ほか)
第4章 日本文化と「七」(風俗のなかの「七」―七草/七夕;民俗のなかの「七」―観心寺の七星塚/山王七社の七座/高山寺の七堂 ほか)
終章 日本文化における「北」の意味
著者等紹介
中山真知子[ナカヤママチコ]
兵庫県生まれ。高校時代、奈良・京都などの神社仏閣を訪ね歩き、「なぜ平安時代に女流文学が栄えたか」を書き上げる。その後、大学で西洋美術史を専攻、アールヌーボーの調査研究のために欧州留学。曲線美の追究からモンドリアンの直線美に到達。曲線でも直線でもない自然の形状、植物自体の簡潔性と調和の認識を得て、いけばなを始める。家元資格を取得して、マレーシアのペナン島に転居。現在、アジアセンター客員研究員。アジア各地で現地の植物を使い、日本の伝統形式に則ったいけばなを紹介する傍ら、アジア文化圏との共通性から日本文化を捉え直す比較研究をつづけている
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