内容説明
意外と意外の二重どんでん返しや思いがけない不思議な光景が満載!50枚の自然と人々への讃歌フォトとエッセイ。
目次
踊る
食べる
捕る
底力
遊民
異次元
雲と命
著者等紹介
椎名誠[シイナマコト]
1944年東京生まれ。作家。写真家、映画監督としても活躍。『さらば国分寺書店のオババ』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
103
東京スポーツに連載されたエッセイをまとめた本。氏の他の本で読んだことも多く書かれてあってあまり新鮮さは感じられなかった。しかし氏ほど世界それも辺境に行ったことのある作家さんはほとんどいないだろうな。アマゾン、チベット、パタゴニア、アフリカ他。本書の最後にポーランドのアウシュヴィッツについて書かれていたのが印象に残った。コロナ禍で氏はどこも行けずうずうずしているのだろうな。図書館本2021/02/15
Kei
63
私は、結構ガンガン捨てるタイプだが、旅の資料などは捨てていない。もっと老いたら、ゆっくり見るために。椎名さんが、ランダムに昔の自分の旅写真を見ながら、書いたエッセイ。とりとめもないし、なんてないけれど、穏やかで、懐かしみに溢れている。ありがちな昔はよかった系自慢もなく、淡々。椎名老いたり、よりも、そういう時間帯になったんだなぁ、と、昔からの読者の私も、いたく共鳴いたしました。2019/09/24
へくとぱすかる
59
2分冊の後半。読み終わってふりかえってみると、動物がらみの話題が多い。「踊る」「食べる」「捕る」など、今度は話題で章を分けて世界を歩いたあとを回想するのだが、ヘビ・ゾウ・カピバラ・グアナコ……、特に日本にいない動物の話題が貴重だ。人間との闘いもあるけれど、お遊びになってしまうパターンは、ついついほおがゆるむ。グアナコはラクダの仲間だというけれど、かわいいし性格もおとなしい。しかし、そういう動物をねらって、文字通り食い物にする人間のおかげで激減しているというのは、ひどい話だ。野性動物と共存する未来を望む。2020/11/04
アッキ@道央民
42
新聞に投稿されたエッセイをまとめた物ですね。なかなかコロナ禍などで自由に世界を行き来するのが難しい時代。ちょっとは旅気分も味わえるかも。ミャンマーとかロシアとか今となったらなかなか難しい。氷点下50°以下にもなる環境とか、想像を絶する。ポ-ランドのアウシュビッツ収容所についての章は何とも言えない。実際に訪ねてみるとどんな気分になるんだか。2022/04/10
ドナルド@灯れ松明の火
25
「旅の窓からでっかい空をながめる」の続編。今作は椎名さんの極地・辺境等の旅の各エッセイとその時を思い出させる写真とのセットになっていて、素晴らしい構成になっている。改めて思うのだが、椎名さんの旅はかなり過酷だったんだなぁ。 お薦め2019/10/09