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内容説明
文豪トルストイやノーベルが称賛!女性初のノーベル平和賞受賞者の代表作を、初の日本語訳で刊行。
著者等紹介
ズットナー,ベルタ・フォン[ズットナー,ベルタフォン][Suttner,Bertha von]
1843‐1914。19世紀末から20世紀初めにかけて活躍したオーストリアの作家・平和運動家。オーストリアやドイツに平和協会を設立し、ハーグ平和会議(1899年、1907年)をはじめ、様々な国際平和会議に協力。また、ノーベルの秘書をつとめた経緯から彼と生涯にわたる親交を保ち、ノーベルが平和賞を創設するうえで、大きな思想的影響を与えた。1905年、女性初のノーベル平和賞受賞者となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Miyoshi Hirotaka
21
ズットナーはノーベルの秘書兼家政婦。生涯にわたり親交を保ち、平和賞創設に影響を与えたとされている。ノーベル没後、女性初の平和賞を受賞。2ユーロ硬貨に肖像が刻まれている。この小説は、オーストリアの貴族の娘をヒロインにウィーン体制崩壊後のヨーロッパを描いている。上巻は第二次イタリア独立戦争、第二次シュレースヴィヒ=ホルシュタイン戦争を経てオーストリアとプロシアがドイツ同盟の覇権を巡って対立するまで。ヒロインは著者と同世代設定。時代の躍動感が伝わってくる。また、当時の士官、つまり、貴族の華麗な生活も興味深い。2017/08/05
Book Lover Mr.Garakuta
2
そうなんやね2018/08/11
tomi
2
涙なしには読めない一冊。戦争の悲惨さがひしひしと伝わってきた。愛によって、戦争・平和に対する思いが変化するマルタと、断固として戦争賛美な父、そして神がすべてを定めるという叔母など、価値観の違いのコントラストが、一層自身の考えを深めさせてくれた。自分がマルタの立場ならば・・・と考えると、本当に胸が張り裂けそうになる。愛する人が戦争に行ってしまう悲しみ、そして戦争の情勢が変化する度、戦地からの便りが届く度に不安に駆られること。それらを決めるのは政府の一利害。愛の力の強さも感じた。そんな一冊。2011/11/06
麺
1
詳しい感想は下巻で。世紀転換期に活躍した平和運動家ベルタ・フォン・ズットナーによる小説。マルタという伯爵家令嬢による回想の形を取りながら、数多くの戦争を経験した19世紀後半のオーストリアの歴史が描かれる。文章はとても平易で、すいすい読める。2020/02/19
renge
1
戦争への数々の疑問と、女性の立場、そして恋愛を通して生まれる絆…いろいろ考えさせられる、でもとーっても面白く読める本でした!本当に一気に読めるし、登場人物の発言を通して戦争や国際社会のことを様々考えさせられる…今日の平和学と国際政治論の授業を、また違う見方から受けることができました。主人公の勤勉さも見習わなきゃならないところ。本当に素敵な本でした^^2011/10/31
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