復員・引揚げの研究―奇跡の生還と再生への道

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復員・引揚げの研究―奇跡の生還と再生への道

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  • サイズ B6判/ページ数 239p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784404038715
  • NDC分類 369.37
  • Cコード C0021

内容説明

戦地から、大陸から、苛酷な道のりをたどって故国日本に生還した六百数十万の日本人。忘れてはならない日本人の誇りが、ここにある。

目次

第1章 ばらまき戦争―前線と銃後の逆転
第2章 突然訪れた敗戦―戦場に取り残された日本軍
第3章 停戦命令と武装解除―運命を分けた降伏の経緯
第4章 屈辱と忍従の収容所生活―戦後復興の出発点
第5章 戦慄の「BC級戦犯裁判」―いわれなき容疑者の追及
第6章 苦難と希望の復員・引揚げ―奇跡の生還と引揚げ業務
第7章 再生への道―帰還から社会復帰へ

著者等紹介

田中宏巳[タナカヒロミ]
1943年、長野県松本市生まれ。1968年、早稲田大学第一文学部史学科卒業。1974年、同大学大学院博士課程満期退学。1977年、防衛大学校専任講師。1993年、同大学校教授。2008年、同大学校定年退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nnpusnsn1945

53
タイトル通り日本兵および邦人の復員や引揚げが網羅されている。太平洋戦争全体の推移や戦犯裁判も取り上げられている。多くの憲兵が戦犯になったのは、職務内容のみならず、現地住民の生活事情をよく知らずに高圧的な態度に出て住民から不評を買った事も要因らしい。文体は冷静そのものだが、日本軍首脳に対する視線は厳しい。大東亜共栄圏も、実際は武力で物を言わせたものだと言い切っている。そもそも大本営のバラマキ戦法の皺寄せが下のもの(日本兵や邦人、そして現地住民)に来てしまったので的を射ている。2022/06/08

Toska

4
同著者の『BC級戦犯』と同じく、頁数が足りないのが本当に惜しい。それくらい大きなテーマと思う。軍人と異なり在留邦人に引き揚げの義務は本来なかったが、本国の政策や軍事力に全面的に依存する形で移民し、現地に溶け込めなかった彼らは、敗戦後はそこにとどまることができなかった。戦前の日本人は植民地がなければ発展できないと思い込んでいたが、戦後の復興史はその強迫観念を見事に裏切った。いずれも「大東亜共栄圏」の実相を見ていく上で重要な指摘。2022/08/16

ターレットファイターP.92提督

0
復員と引き揚げの違い、担当国による戦犯裁判や収容所運営に関するスタンスの違いなどを知ることができた。2015/02/15

まーりん

0
Unlimited。流し読み。2019/01/08

まーりん

0
Unlimited。流し読み。2019/01/08

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