• ポイントキャンペーン

新人物文庫
美神(ミューズ)の恋―画家に愛されたモデルたち

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 224p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784404037930
  • NDC分類 720.4
  • Cコード C0195

内容説明

欲望、情熱、愛情が匂いたつ「一枚の絵」―。かきたてられる興味。彼女はなぜ愛され、描かれたのか。そして絵筆を持つ画家の想いは。モディリアーニへの愛に殉じたジャンヌ、「ピカソを捨てた唯一の女」フランソワーズ、シーレの「失ってはならない女」ヴァリ、クリムトにエクスタシーの瞬間を描かれたエミーリエ、画家たちが競って描いたキキ…。胸躍るエピソード満載の、十九人の「美神」コレクション。互いをインスパイアしあった画家と美神の関係から、「ふたりでいることによってはじめて可能になる自己実現」、「恋愛の可能性」を探る。読んだ後、絵が観たくなる。そしてむしょうに恋がしたくなる。

目次

なぜ女は男に殉じることができたのか―ジャンヌ・モディリアーニ
男の才能を最大限にひきだす女のセリフ―アルマ・ココシュカ
別れた男の言葉が暴いた女の未練―フランソワーズ・ピカソ
満たされない女がうらやむしあわせ―ヘンドリッキュ・レンブラント
人生の同志となるために必要な「瞬間」―エミーリエ・クリムト
男にとって「失ってはならない女」―ヴァリ・シーレ
恋が長く続く男女の組み合わせ―マルト・ボナール
女にとって一番つらい別れの言葉―カミーユ・モネ
そのままの女を愛する男のメッセージ―ジョルジェット・マグリット
過去の恋を隠す女と媚の深い関係―エレーヌ・ルーベンス〔ほか〕

著者等紹介

山口路子[ヤマグチミチコ]
作家。1966年東京生まれ。大学卒業後世界史講師を経て92年にアートサロン「時間旅行」設立。レクチャーや美術・写真展の企画を行う。活動休止後2001年に軽井沢へ移住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

紅香@新刊購入まで積読消化あと4冊⭐︎

17
画家の心に君臨し、インスピレーションを与えたミューズ。18通りの恋から生まれた傑作18点を紹介。恋から絵画を観ると面白い。凡人の私では思いもしない激しい恋にとても惹かれた。。希望。美。崇拝。官能。平和。安心。不安や嫉妬。猜疑心。別れ…。溢れ出す想いをそのままに。取り繕うこともなく赤裸々に。今という時の目を切り取り、想いを色に託し重ねた。それは祈りに似ている。永遠の儀式。その筆遣いに同期し、胸が熱くなった。彼らだけの永遠の世界。いつか実際にこれらの絵を観た時、私は…。画家とミューズ。一番素敵なモチーフ。2013/09/28

miho

13
【2022-013】【図】画家とモデルのお話。 1995年から雑誌『FRaU』で一年連載されていたものが元になっているそうです。知っているエピソードが多かったけど、初めて見る絵もあり興味深かったです。ただ、絵がカラーでないのがとても残念。さらに『恋』がテーマだから致し方ない部分もあるのかもしれませんが、著者ご本人の恋愛事情を盛り込みすぎてて辟易しました。【「ずっと年上」の「あのひと」】とは不倫を想像させる思わせぶりな書き方…著書のファンであればこういう内容も面白いのかもしれませんが。2022/01/28

てっしー

4
画家とその愛する女性をテーマにした、ありそうでなさそうなエッセイ集。クリムト、ロートレック、ピカソ等19人の偉大なる芸術家と恋人とのエピソードや、関連する作品の解説を一人当たり10ページちょいで簡単に分かりやすくまとめている…だけなら良かったのだが。各章で著者の個人的な恋愛体験も書かれており、それが全っ然いらない。全く興味ない。著者自身が著名でそういう話に関心を持たれる対象ならまだ分かるが…。あからさまに書くのではなく、肥やしとして鑑賞論に滲み出してほしかった。2013/05/03

トーマス

2
女性にしか書けない恋愛美術エッセー。画家と女性たちの恋愛を綴っており、読んでいて面白かった。好みの違いで違和感を覚えることもあるけれど、全滝的に知らない画家や情報が多く、名言も多なので、手元の書棚に置くことにした。2013/01/22

鹿乃子

1
著者の個人的エピソードが多すぎるのが気になったが、画家とモデルの関係は興味深く読んだ。どうしようもなく描きたくなる相手がいるものなんだね2020/11/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/319578
  • ご注意事項