内容説明
変動の時代に創造する斬新な歴史像。近世を生きた人々は、一体どのような考えを持って日々を暮らしていたのか。身分や職業、病気や狂気をどのように認識していたのか。なにを正統とし、どのような政治が正しいと考えていたのか。民衆意識の深層に迫る。
目次
1 総論 正統性と世界像
2 幕藩制の成立と民衆の政治意識
3 民衆の社会的結合と規範意識
4 近世的法秩序と目安往来物
5 「異宗」とキリシタン
6 通り者の世界と地域社会
7 民族文化と地域社会
8 戦争と打ちこわし
9 病へのフォークロアと秩序