感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
3
祝日○「旧約聖書では…「安息日」である。ドイツ語や英語の世界では、この休みの日は「日曜日」と言われるが、これはいくらか異教的なにおいもまじっている呼び名である。古代教会は黙示録一・一0によると「主の日」といったが、これは日曜日よりもずっと良い…この安息日、日曜日、主日は、人にではなくて特別に神に所属しているのであって人はこれを「自分のため」に使えないものとして尊敬されなければならないのである。この日における人間の行為は、無為、無行為ではない」2016/10/28
amanon
2
前々から読もうと思っていた本作だが、特に前半が難解で殆ど字面を追っていたという感じ。しかし、バルト独特の吸引力で、生半可な理解にも拘わらず、つい先へと読み進めてしまったのも事実。拙い理解ではあっても、気になる箇所には付箋を貼りまくった。後で、その箇所を改めて吟味することになるだろう。個人的には終盤の祈りについての記述がとりわけ興味深く読めたか。とにかく、人間は自発的に神に向かうのではなく、あくまで神の呼びかけに応えるという形で 神に向かうということを繰り返し説くバルトの熱に感服。今後、繰り返し読むだろう。2021/06/26
なつき
2
『キリスト教倫理Ⅰ』再読。卒論やろうやろう詐欺だったんですが、ようやく。カール・バルトの『教会教義学』の倫理のところを要約した新書。コンパクトですが、要約であってもなかなか歯ごたえのある本です。読み直せば読み直すほどバルトすげえって思うのだよなあ、やりたい。祝日のとこを重点的に。2017/08/07
なつき
2
『キリスト教倫理Ⅰ』読了。近現代のキリスト教プロテスタント神学者、カール・バルトによる『教会教義学』、第三巻第四分冊の要約をしたもの。おもに特殊的倫理学と神の前での自由について。神への応答責任についてはかなり強く言っていたように思う。徹底的に深く深く潜っていく。バルトは、道だ。2017/01/16