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かまさん

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  • サイズ B6判/ページ数 462p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784396634094
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

最強の軍艦・開陽で、箱館をオランダにする。勝海舟や土方歳三が敬愛し、黒田清隆らを魅了した男が夢見た理想の日本とは?武士の鑑か、裏切り者か?榎本釜次郎武揚、魂の歴史小説。

著者等紹介

門井慶喜[カドイヨシノブ]
1971年、群馬県生まれ。同志社大学文学部卒(日本史専攻)。2003年に「キッドナッパーズ」で第42回オール讀物推理小説新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ともくん

60
榎本釜次郎と箱館戦争。 切っても切り離せない両者。 しかし、榎本釜次郎目線で見た、箱館戦争はあまり無かったかもしれない。 釜次郎の、新時代のものの考え方が新鮮。 そして、降伏の真相がストンと腑に落ちた。2020/08/16

Mzo

19
榎本武揚といえば、25年くらい前に年末スペシャルドラマで『五稜郭』をやっていたのを思い出しました。本書は面白くはあるのだけど(特に後書き)、伏線の張り方なのか、本質の描き方なのか、榎本の行動が唐突というか場当たり的に見えるのが難点。幕末~明治にかけての興味深い人物の一人ではあるんですけどね(個人的には他には陸奥宗光が気になる)。箱館戦争が描かれた小説だと『燃えよ剣』や『黒龍の柩』などがあるけれど、司馬遼太郎や北方謙三と比べるのは酷というものでしょうか。2014/09/02

Gummo

18
司馬遼太郎著『燃えよ剣』を読んで以来敬愛している榎本武揚が主人公とあっては、これは読まずにはいられない。榎本の全生涯ではなく、オランダ留学から帰国してから、函館戦争で降伏するまでを描いている。門井さん初読みだが、文体が軽やかでとても読みやすい。キャラ付けに多少疑問を感じる部分もないではないが、その分エンタメ度は高くなっている。榎本が抱いていた独立構想について書かれた部分と、「蝦夷共和国」の崩壊を国民意識の浸透と関連付けて論じている部分が興味深かった。2013/07/03

Sato

17
裏切り者か武士の鏡か…榎本武揚がオランダ留学から帰国し、戊辰戦争にて五稜郭で降伏するまでの話。野心家であり、べらんめえ調の人情家で人望があり近代思想の持ち主。だからこそ裏切り者と誹られること覚悟で降伏し、明治政府の為にも粉骨砕身したのであろう。降伏の際の黒田清隆との話は感動した。西洋人は西洋人だから学ぶに値するのではなく、文明人だから学ぶに値する。これを理解していた日本人は当時少なかったのではないだろうか?頭脳明晰でバランス感覚に優れているが戦況においては運がなかった。敗軍なのに爽やかな読後感。2018/06/15

高橋 (犬塚)裕道

13
星3.5。面白かった。近代国家を築く夢を追いかけた男を描きつつ、幕藩体制から近代国家への変化の中で日本人の忠誠心と愛国心の変化、国民的イデオロギーの瓦解と再構築が解説されている。本当に面白かった。2019/10/26

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