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なぜ若者はトイレで「ひとりランチ」をするのか

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  • サイズ B6判/ページ数 226p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784396613679
  • NDC分類 367.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

他人の目が、いちばん怖い
ネット、マスコミで騒然!
「便所飯(べんじょめし)」の心理と病理を解読する

“ひとりランチ予備軍”の特徴とは!?
いちばんのダメ人間は「友達がいない奴」と認識している。
学校では「人気で決まる」身分制度に支配されている。
お酒を飲まない、酔うのが怖い。
本音を隠した友人関係で充分満足する。
いくら成績が良くても、性格が悪い子は「最低の人種」だと思っている。
周囲に流され、「物を欲しがらない」「消費しない」。

<子供に刷り込まれた「強迫観念」>
本書のタイトルに掲げた「トイレでひとりランチ」。この行為を称して「便所飯」という。この「便所飯」騒動が、いま世間で物議を醸(かも)している。
いまの子供たちは、日々苦しんでいる。友達がいない=人気者でない生徒は、落伍者と見なされ、見えない形のいじめにあっているようなのだ。
いつしか、「友達がいない人間というのは、いじめられているのだ」と刷り込まれてしまい、その強迫観念が、ちょっとやそっとじゃ消えなくなる。彼らが苦しんだ結果が、この「便所飯」騒動となって現われた。([はじめに]より)

内容説明

ネット、マスコミで騒然!「便所飯」の心理と病理を解読する。

目次

第1章 「便所飯」現象は、何を物語るのか(なぜ、よりにもよって「トイレで食事」?;「便所飯」行為を信じられない・信じたくない人たち ほか)
第2章 「スクールカースト」―教室に「身分制度」が生まれた(本来、日本人は「和」を重んじない民族だった;群れるのを嫌う「一匹狼」への、密やかな憧れ ほか)
第3章 本音を言えない若者は「真の自己」を失っている(「お芝居」で人づきあいを続けると、根本的な「人間不信」に陥る;ランチメイトとの「寒~い」会話 ほか)
第4章 「人間性」を大事にしすぎたら、社会が壊れた(大きな誤認―「IQよりEQが大事」ではない;日本社会を覆う「人間性至上主義」の謎 ほか)
第5章 若者たちは、なぜ未来に希望が持てないのか(大学が高校化している?クラスにしがみつく意識;入社後も、学生時代の癖を引きずるOLたち ほか)

著者等紹介

和田秀樹[ワダヒデキ]
精神科医。1960年、大阪府生まれ。東京大学医学部卒。東京大学付属病院精神神経科助手、アメリカ・カールメニンガー精神医学校国際フェローを経て、日本初の心理学ビジネスのシンクタンク、ヒデキ・ワダ・インスティテュートを設立し、代表に就任。志望校別受験勉強法の通信教育『緑鐡受験指導ゼミナール』主宰。国際医療福祉大学大学院教授(臨床心理学専攻)。一橋大学経済学部非常勤講師(医療経済学)。川崎幸病院精神科顧問。専門は、老年精神医学、精神分析学(特に自己心理学)、集団精神療法学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Reina

9
タイトルが面白そうで読んでみた本。「便所飯」について触れながら、現代の若者について書かれてた。自分はあんまり当てはまらないかなと思いながらも、確かにこういう心理なんだろうなと妙い納得できた。結構同じ論点で長々と書かれていて、途中で少し飽きた。2014/03/19

8
目あたらしい現象を検証してちょっと刺激的なタイトルで刊行した・・?「一人でいること自体は構わないけれど、友達がいないと周りに思われるくらいならトイレでご飯を食べる」ってことなんですね。事実かどうかともかく、そういう雰囲気があるよねと確かに思います。その検証方法が雑誌で見た、テレビで見た、ネットで見かけた・・というのがどうもね。バブル期といまの若い子で知識の豊かさが違う→ヴィトンのような高級品=知識ですか?興味深い部分もありましたが、ブログ記事くらいの内容に思えました。私の読解力の限界?ごめんなさい。2010/09/10

Humbaba

7
今の立場というものは,絶対的なものではない.たとえ現在はヒエラルキーのトップにいたとしても,一歩間違えればそこから転がり落ちて最下層になってしまうかもしれない.そして,一度最下層に位置してしまえば,そこから脱出することは容易ではない.2011/02/13

生ハム

6
タイトルだけ魅力的な本。個人的にはあまりオススメできません。「昔は良かった」という、居酒屋でよくきく愚痴が並べられているだけの印象。便所飯を通して、昔と今の若者の違いについて考察している本といえそうです。 そのうえで、若者に問題提起をたっくさんしています。 でも、ありがちな「昔はよかった」という論展開ばかりで、 そーいう愚痴は居酒屋でやってくれって気分になりました。2012/10/13

ぎつね

6
ゆとり教育を受けて育ち、「若者」と呼ばれる立場として読み進めた。著者の述べる「若者」像はいったい誰のことを指しているのだろう。論理的な裏付けといえるものは特に提示されず、テレビのニュースに向かって家族でああだこうだ論議しているかのような印象を受けた。全体的に極端な例を持ってきており、それをあたかも「現代の若者」として捉えているのは、マスコミに踊らされすぎではないかと感じてしまうことも多々あった。ただし、ひとつの社会を見る眼鏡という点では読む価値がある。「そんな風に見られてたのか!」と新鮮に思うことも。2010/11/10

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