内容説明
「もうひとりの孫娘を捜して欲しい」人捜し屋・秋せつらのもとを訪れた老人と孫娘。孫娘の“二重存在”が犯罪を繰り返しているという。だが依頼を断った時、孫娘は何故か安堵した顔を見せた。しかし、翌日また孫娘がせつらのもとを訪れる。せつらは気がついた。それが二重存在だと―。妖魔入り混じる“新宿”で起こる“邂逅と別離”。哀切感漂う、孤独と悲しみの物語。
著者等紹介
菊地秀行[キクチヒデユキ]
1949年、千葉県生まれ。青山学院大学卒。82年『魔界都市“新宿”』で鮮烈なデビューを飾る。85年『魔界行』三部作(祥伝社文庫)で一大ベストセラーを放ち、伝奇・幻想・バイオレンス小説の第一人者となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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