内容説明
志水義郎は、凄惨ないじめを受けていた。ときに全裸にされ、ペットは殺された。その後、市民派の市議の父も何者かに殺害される。志水は父の遺志を継ぎ、刑事になる。数年後、川崎で扼殺体が、新宿では撲殺体が発見される。それはかつて自分をいじめた仇敵たち。事件の真相を追う一方で、満たされる復讐心に戸惑う志水だが…。現代社会の光と闇を描き出す傑作ミステリ。
著者等紹介
森村誠一[モリムラセイイチ]
1933年、埼玉県熊谷市生まれ。青山学院大学卒。69年『高層の死角』で江戸川乱歩賞、73年『腐蝕の構造』で日本推理作家協会賞を受賞。その後次々と話題作を発表、確固たる地位を築く。推理小説のみならず、時代小説、ドキュメントと幅広く活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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