内容説明
借金取りが走り回る師走は大晦日、貧乏長屋に住む新米下っ引きの裕太は空の天水桶に身を隠す。と、その中に血まみれの犬が投げ込まれていた。何やら身分高き人に飼われていたらしい甲斐犬がなぜ?裕太の懸命の看護で息を吹き返した犬は、マタギ犬との間で仔犬を産む。これが江戸初の捕物犬・金剛丸の誕生であった。深川を舞台に名犬が活躍する異色の捕物帖。
著者等紹介
岳真也[ガクシンヤ]
1947年、東京生まれ。慶大大学院修了。学生作家から出発して文筆歴四〇余年。2011年、歴史時代作家クラブを発足、代表幹事となる。法政大講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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タイ子
51
江戸初の捕物犬物語。捕物犬になるまでの話の方が長いのですが。藩の跡目騒動により犠牲になった甲斐犬が命拾いして若君を救い出すという、まるで「名犬ラッシー」のようなお話です。金剛丸の周りの男たちがみんなめっぽう強くて、途中活劇シーンもあり楽しめました。初読み作家さんですが、文章に()書きがやたら多くて気にはなりましたが…。読友さん、紹介ありがうございました。2019/01/27
み
18
タイトルで棚から手に。さくさくと読了(^o^)この作家さんの他の作品も読んでみましよ♪2015/04/21
陸
2
内容は軽い時代物で、犬が相棒なのはけっこう面白い。坊さんが一番カッコイイ。ただ文章のリズムは読みづらかった。2012/12/09
カエル氏
1
お甲も賢いけど、金剛丸も活躍!作者の犬好きが分かる。2018/03/04
Akiko Sasaki
1
ワンコの描写はかわいくていいんだけど、何しろ 「文章が読みにくくて・・・」 疲れました。 (←ずーっとこんな感じの意味のないカッコと改行が続くのです)2014/06/13