内容説明
東京にいるはずの兄・卓也が島根の石見銀山で心中した。しかも、ディスカウント店放火の容疑があるという。これは偽装殺人では?友野多香子は、兄が勤めていた“第二咸臨丸”なる怪しげな投資会社に疑いを抱き、宮之原警部に捜査を依頼。やがて、放火事件の陰に株売買にからむ疑惑が浮上する…。世界遺産を舞台に、現代社会の闇が暴かれる傑作旅情ミステリー。
著者等紹介
木谷恭介[コタニキョウスケ]
1927年、大阪生まれ。旅情ミステリー「宮之原警部シリーズ」で絶大な人気を博す。私立甲陽学園卒業後、劇団員、ライター、脚本家などを経て、77年、『俺が拾った吉野太夫』で小説CLUB新人賞を受賞、本格的に作家活動に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ちゅう
5
宮之原警部シリーズ。石見銀山で、多香子の兄が、ネットで知り合った女性と自殺をする。自殺するわけがないと主張するが、警察は、量販店の放火犯だと疑い、逃れられない為自殺したと断定する。兄は、日本が破産するので、資産を海外へ分散させ、資産の安全を図ると言う会社に勤め、会員の勧誘をしていた。困った多香子は、友人に宮之原を紹介してもらう。ラストが、あっけない。2020/04/30
ふじようこ
1
「吉舎でひとり暮らしをつづけるのでは、年齢を重ねるためだけの人生としか思えない。」このフレーズが印象に残った。もちろん、ストーリーも良かったのですが、私は千葉から出て暮らしたことが無く、想像がつかないのかも。もう少し年齢を重ねて一人になったらそう思うのだろうか?色々と考えさせられた作品でした。2016/01/03
bookworm
0
石見銀山とは読者をひきつけるコマーシャルに過ぎず実態は普通のミステリーで綾も何もなかった 2014/01/26
まくらことば
0
今日買った。明日売る。2009/03/12