内容説明
日本橋南界隈の湯屋の用心棒・源三郎は、旗本の三男坊。長兄の南町奉行から市中探索も任されている。十年ぶりに剣道場を訪れた源三郎は、師の零落ぶりに愕然とする。その帰路、すれ違った浪人から血臭と殺気を嗅ぎ取った。時を同じくして江戸を騒がす連続辻斬り事件。さらに、同じ長屋に住む浪人父子に迫る追っ手とは?悪逆の輩を源三郎の剣が裁く時代人情小説。
著者等紹介
岳真也[ガクシンヤ]
1947年、東京生まれ。慶大大学院修了。学生作家から出発して文筆歴四〇年。法政大講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kazu@十五夜読書会
41
湯屋守り源三郎捕物控シリーズ二巻。過去の事情から避けていた場所、十年ぶりに剣道場を訪れた源三郎は、師の零落ぶりに愕然とする。その帰路、すれ違った浪人から血臭と殺気を嗅ぎ取った。時を同じくして江戸を騒がす連続辻斬り事件。さらに同じ長屋に住む浪人田所父子に迫る追っ手とは?長兄の南町奉行から市中探索も任されていながら、行動力が無い(隠密として市中で暮らす)。 ベテラン作家で題材は面白く丁寧な書き込みでわかりやすい文風だけど、地味で先が読めてしまう構成が残念だなぁ、意外な展開が出てこない独自性期待して・・・2013/05/26
ヨー
9
久しぶりの時代もの。 読みやすくいやはやよかった。 このシリーズ好きかも。2017/05/26
あここ
3
源さんの周りで起こるコトがどれもこれも1つの事件に繋がってて、何かなぁ・・・って感じやったけど。まぁいぃや。お香さんやおみつちゃんの活躍が大きいね。2人ともなかなか度胸据わってるんやけど難儀なコトに巻き込まれへんか心配です・・・源さんは奉行所との顔繋ぎって気がします。。。それも重要なんやけどさ。辻斬り一味の仲間割れってさぁ。。始末せぇへんのね。手切れ金で済む話かぁ?どっかの藩が絡むにしては詰めが甘い。。辰之介くんの脅しネタもさほど効果あるように思えへんねんけど。。と思いながらも おけら長屋のみんな仲良し♪2011/03/16
すえ
1
前作同様、一気に読んだけれど・・・なんだかあんまり次を読みたい気がしなくて(;´Д`) と思ったら、江戸時代版 浅○光彦だからかな~? 内田○夫もハマって何作かダーッと読んだけれど、なんか飽きちゃうんだよね(>_<) (★★★☆☆:面白かった!) 2012/03/10
Levi
0
宇江差さん亡き後に読み続けられる時代物を探していたところ新聞広告でおけら長屋を見つけて読んでみました。訳アリの源三郎が湯屋守りという仕事を表と兄の南町奉行の隠密を裏の仕事とする捕り物。そこそこ面白いので続けて読んでみることにしました。おけら長屋には本所版があることを読んでから知ってびっくり‼2017/05/20