内容説明
幕閣小栗忠順に仕える富樫裕三郎には悲願があった。故郷三春に残してきたりんとの恋、そして本邦初の競馬場の建設であった。小栗の従者として渡米後、横浜外人居留地に下宿し、小栗の耳目となる。そんなある日、外人主催の競馬に飛び入り参加した裕三郎は、思いがけず優勝する。幕末の動乱に巻き込まれていく一青年を通して、日本競馬の曙を活写する幕末秘史。
著者等紹介
岳真也[ガクシンヤ]
1947年、東京生まれ。慶応大学経済学部卒業後、同大学院社会学研究科修了。66年、学生作家としてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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