内容説明
家庭内暴力、援助交際といった問題を抱えた三つの家庭。さらに父親が殺害されるなど、それぞれに深刻な災いが降りかかる。まったく無関係に思われた三つの家庭だが、実は半年前に偶然父親たちが同じバスに乗り合わせていた。棟居刑事がその背景を調べるうち、さらなる巨大な闇が垣間見える…。現代の世相を描いて家族の病理と新たな希望を模索する傑作推理。
著者等紹介
森村誠一[モリムラセイイチ]
1933年、埼玉県熊谷市生まれ。青山学院大学卒業後、十年間のホテルマン生活を経て、69年『高層の死角』で江戸川乱歩賞を、73年『腐蝕の構造』で日本推理作家協会賞を受賞。その後次々と話題作を発表、確固たる地位を築く。本格推理のみならずノンフィクション、時代小説と数多くの作品を発表し続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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