内容説明
「変なことしないでよ!」朝の通勤電車で、若い女の悲鳴が一人の男を奈落の底へ突き落とした。よくある痴漢行為?ところが、東京地検の最上僚が女の身辺を探ると、彼女によって多くの男たちが痴漢として検挙され失職していることがわかった。現役の検事でありながら最上組三代目組長でもある最上は、女の背後に巧妙に仕組まれた企業恐喝の匂いを嗅ぎつける。
著者等紹介
南英男[ミナミヒデオ]
1944年、東京生まれ。明治大学卒業後、雑誌編集者を経て青春小説やジュニア小説を執筆し、多くの読者を獲得する。85年『街に棲む野獣』以降ハード・サスペンスに取り組み、悪漢小説の第一人者となる
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