内容説明
時は文政、不逞浪人たちで溢れかえる爛熟期の江戸。“稲妻の竜”と恐れられる浪人・影月竜四郎は神田川端で、突如襲いかかる見知らぬ男を返り討ちにする。噂では冥土屋吾兵衛と名乗る謎の男が、浪人たちの暗殺を依頼しているという。奇しくも鳥居耀蔵が若年寄補佐に就任した折、竜四郎は謀略の臭いを嗅ぎ取った!滾る官能と撃剣が冴え渡る傑作時代活劇。
著者等紹介
谷恒生[タニコウセイ]
1945年、東京生まれ。76年まで一等航海士として世界の海を航海する。翌77年、直木賞候補となる『喜望峰』と『マラッカ海峡』を発表し、海洋冒険作家としてデビュー。以後、歴史時代小説から推理、伝奇まで幅広い活躍をつづけている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。