内容説明
「騒ぐと殺すぞ!」強姦しようとする獣たちの恫喝は、いつも同じである。性の狂気に駆られた彼らは、今夜も無垢の女性を〈生贄〉にして、一夜の欲望を満たそうと牙を剥く。深夜の団地で、漆黒の闇に包まれた路傍で、餌食となった女たちが啜り泣く―。実録犯罪小説の第一人者が、警察調書をもとに、無法なレイプの実態を怒りを込めて再現した、好評ドキュメンタリー・ノベル『生贄』の第2弾!
目次
1 餌食―食い物にされた少女たちの夢
2 狂宴―女子大生に復讐された男たち
3 輪姦―婦女暴行200回のワル7人組
4 野獣―真夜中に牙を研ぐ強姦魔
5 血祭―欲望に蹂躙された白い肌
6 復讐―なぜ男は、隣人の妻たちを襲ったか
7 惨景―弟の前で犯された女性ハイカー
8 写姦―性の狂気と化した2人組
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
月讀命
13
昭和の時代にはこんな事が頻繁にあったのだろうか?好みの女性を見つけたからといって躊躇もなく欲望に従って犯行に及ぶだろうか?たとえその欲望を叶えたいと思ったとしても理性が邪魔をする。人生を台無しにする事が判っているのに実行にはうつさないのが当然である。・・・しかし、この本に幾つもの犯行現場が出てくるが見境もなしに女性に襲い掛かるオオカミ達。昭和時代ののんびりした時代にあって、何も知らない初心な少女たちが生贄となる。現在では一寸考えにくい光景かも・・・。しかし、今の時代は、もっと卑劣で凶悪なのかもしれないが。