祥伝社黄金文庫
漱石と歩く、明治の東京

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 297p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784396315757
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0195

出版社内容情報

文豪が愛した帝都・東京が今、鮮やかによみがえる!夏目漱石の足跡と作品でめぐる東京散歩。写真や地図も豊富。さあ明治の東京へ!

文豪が愛した帝都・東京が今、鮮やかによみがえる!
大政奉還の年に江戸郊外で生まれ、
明治の終焉を見届けて去った作家・夏目漱石。
その足跡と作品でめぐる東京散歩。
豊富な写真や地図とともに、さあ明治の東京へ!

一章 小石川・白山
二章 浅草・両国
三章 千駄木・本郷
四章 神田・麹町
五章 日本橋・京橋
六章 早稲田・神楽坂
七章 新宿・日暮里・護国寺
コラム?@ 東京15区の誕生
コラム?A 東京35区と山の手、下町の変遷
コラム?B 近代化と「お雇い外国人」の活躍
コラム?C 東京の官営模範工場
コラム?D 漱石と子規
本書で紹介した漱石作品
漱石と明治の東京・比較年譜

【著者紹介】
1966年、東京都生まれ。明治大学文学部史学地理学科卒業。都内の高校で社会科講師を務めながら、国内外の歴史的建築物・近代産業遺産・戦跡などを探訪、建築文化史の研究を続けている。著作に『建物博物館』(ワールドフォトプレス)、『たてもの野外博物館探見』(JTBキャンブックス)がある。

内容説明

大政奉還の年に江戸郊外で生まれ、明治の終焉を見届けて去った作家・夏目漱石。その足跡と作品でめぐる東京散歩は、近代化のなか苦悩した漱石の人生と江戸から帝都・東京へ急速に変貌した街を知ることでもある。豊富な写真や地図とともに、さあ明治の東京へ。

目次

1章 小石川・白山―江戸・武家地の面影が残る山の手
2章 浅草・両国―幼年期の漱石が育った下町と盛り場の変遷
3章 千駄木・本郷―東京帝国大学と『三四郎』の青春
4章 神田・麹町―橋と鉄道、新時代の交通の要衝
5章 日本橋・京橋―文明開化の象徴となった繁華街
6章 早稲田・神楽坂―漱石が生まれ育ち、漱石山房のあった街
7章 新宿・日暮里・護国寺―拡大していく帝都・東京とその周縁

著者等紹介

広岡祐[ヒロオカユウ]
1966年、東京都生まれ。明治大学文学部史学地理学科卒業。都内の高校で社会科講師を務めながら、国内外の歴史的建築物・近代産業遺産・戦跡などを探訪、建築文化史の研究を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

長谷川透

18
漱石を所縁の地を訪ね歩くというイベントを企画するにあたり、大変役に立った1冊。但し、漱石の所縁の地の紹介や、漱石の著書に記されているスポットの紹介はあまり詳しく書かれておらず、漱石の初心者が理解を深めるのには適した1冊ではない。一方、漱石の著書のほとんどを読み終えた方や、漱石好きの方はこの本を1冊持って都内を歩くと楽しめること間違いない(ただ、紹介されているスポットの3割程度は漱石と直接の関係のない場所だ)。ただ、1日では到底廻り切ることはできないのでだろう。全て巡回するには丸3日はかかりそうだ。2013/04/02

あいくん

6
☆☆☆☆漱石の東京での足跡をたどった本です。漱石作品のいろいろな場面が紹介されていて楽しく読みました。正岡子規との関係にも触れてあります。全体として漱石の生涯や作品が理解できるようになっています。三四郎池、漱石の墓は行きましたが、漱石公園、越後屋記念碑、愛知県の明治村など行ってみたいです。2016年は漱石没後100年ですが、2017年は漱石生誕150年です。2014/07/13

いのふみ

2
漱石が作中で描いた街や建造物を知るだけでなく、その由来も知れるのがおいしいのだが、それらを辿っていくと、そのまま日本が近代化へ向かっていく道のりが知れる。その意味でやはり漱石は近代という時代を代表する作家だったのだろう。漱石が生きたり、作品に取り入れた街の範囲が意外に広くないのに気づく。また、作品の大半が新聞小説だからか、時事ネタや風俗が織り込まれており、その意味で漱石は堅苦しいイメージではなく、エンターテインメント作家でもあるのだとも思う。街めぐりをするううちに、散歩中の漱石とすれ違うようで面白い。2022/04/28

琴深

2
ブラタモリが好きな人は絶対に楽しめる一冊!発売日前からアマゾンに予約したのは、中学時代の恩師の著作だから。地図と写真が多く、エリアごとのコラムとなっており、見やすい。「あの風見鶏みたいな塔って三四郎で出てくるあれか!」などと、素通りしていた場所が明治文学と繋がる喜びや発見があった。著者は長年教壇に立つ現役教師だけに、歴史・地理・政治経済の背景を織り交ぜて的確かつ簡潔に分かりやすく伝えてくれる。急ぎ足で読んでしまったが、改めてゆっくり味わいたい。2012/04/13

Gen Kato

1
漱石作品に限らず、明治の遺跡をめぐれる本。知らずしてけっこう漱石と歩いてた(笑) 今度は改めて確認しつつ歩こうかと。2013/07/17

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4735260
  • ご注意事項