出版社内容情報
高野 澄[タカノキヨシ]
著・文・その他
内容説明
平清盛、信長、尊氏、純友…“水軍”を制したものが時代を動かした。
目次
序章 なぜ海族が海賊になったか―海賊が瀬戸内海に発生した謎
第1章 なぜ海賊の歴史は悲劇か―“珠取り伝説”の謎
第2章 なぜ藤原純友は叛乱をおこしたのか―平将門と共謀した承平・天慶の乱
第3章 なぜ平氏は瀬戸海賊に叛かれたのか―“陸族”源氏に敗れた平家水軍の謎
第4章 なぜ河野水軍が元寇で活躍したか―「蒙古襲来」に吹いた神風の謎
第5章 なぜ村上義弘は日本一忠義な海賊か―悲劇の海賊怱那水軍・南北朝の海賊の謎
第6章 なぜ松浦党が倭寇の主体となったのか―松浦海賊と“八幡船”の謎
第7章 なぜ村上水軍が瀬戸内を制したか―毛利元就の全面勝利、厳島の合戦の謎
第8章 なぜ瀬戸水軍は九鬼水軍に敗れたか―毛利の連合水軍を敗った“装甲船”の謎
第9章 なぜ咸臨丸に塩飽出身者が多かったのか―“人名”による島民自治の謎
著者等紹介
高野澄[タカノキヨシ]
1938年、埼玉県生まれ。同志社大学社会学科卒業後、立命館大学大学院で近代史を専攻。立命館大学助手を経て作家に。京都や歴史関連を中心に著書は100冊を超える(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
1
瀬戸内の海賊をテーマにした知識本。 平安の昔から、幕末の咸臨丸に乗った塩飽の船乗りまで、長いスパンをカバーしてるので、村上海賊衆なんかの成り立ちを知るのにも良い。南北朝の頃の北畠氏の瀬戸内に対する影響力についてはまったく知らなかったので、勉強になった。 博識の著者の軽妙な語り口は、エッセイ集のように読める。日本の海賊についての入門書としても良い。2014/01/17
akamurasaki
0
海賊・水軍というと平安時代の藤原純友や戦国時代の村上水軍あたりがまず思い浮かびますが、水軍の歴史ははるか古代から幕末まで脈々と続き、それぞれの時代に大きな影響と与え続けていたことに改めて驚かされます。海賊は武力だけでなく輸送力や経済力も時の為政者たちから期待され、影になり日向になり活躍してきました。まさに歴史の陰に水軍あり。瀬戸内海地域の出身なのですが、村上、河野、塩飽などの名前には昔からなじみがあり、あの人はもしかして水軍の末裔・・・?なんて妄想もしばしば。2015/01/24
一彩
0
塩飽(しわく)海賊は商人。交通料を払ったほうが安くつく?2013/04/01
amr
0
日本の色んな海賊とか水軍がひとまとめに解説されてる本。 まじ大雑把w でも地図とかもあったしそれなりにおもしろかった。暇つぶしにはなった。2012/05/07
しおん
0
こんなに瀬戸内にドラマがあったなんて!奈良~江戸時代の海賊や水軍について学べました!細かく章に湧わかれてたので読みやすかった。2012/05/01