内容説明
経済とマーケティングを「食の歴史」から分析する。
目次
第1章 喫茶店 世界最初の「文化産業」―コーヒー一杯に秘められたソフトウェアを読む(コーヒーが制した「東京ホテル戦争」―トップの命令は、つねに具体的たるべし;コーヒー普及の歴史と新文化「普及の法則」―新商品の登場に、人間はどんな抵抗を示すか;「トップとボトムは相似する」―砂糖消費は文化度を映す鏡である;サロンを作った、「一万円コーヒー」―「幸福哲学」こそが、ソフト化の大前提;「総合評価の時代」の新戦略―マクスウェル復活作戦に見る貴重なる教訓)
第2章 消費者心理を“食卓”から読む―パン、スープ、チーズの「革命」が示唆するもの(人間感覚における「進化の法則」―欠陥商品とされた「パン焼き器」大ヒットの秘密;アメリカ生まれのフランス料理―最先端技術の導入でできたビシソワーズ;「今日の贅沢」は「明日の当たり前」―チーズ普及の“壁”を破った人間観察の成果)
第3章 「今日の異端」は「明日の正統」―時代とともに変わる価値観を、どう先取りするか(「清潔さ」こそ、日本の社会資本―なぜ文化輸出国として、わが国は有望か;ビジネスの芽を摘む官僚の規制―今日の「不道徳」に挑戦すれば、新時代の主役になれる;「女性の時代」で、何が変わったか―今や“サラリーマン根性”からの脱却が不可欠)
第4章 「当事者精神」が日本を変える―サービス化・ソフト化の現場で勝ち続ける秘訣(パーティこそ文化産業の母体―現場から遊離したアイデアは通用しない;知恵の集積回路 マニュアル―客を主役にするためのノウハウとは;日本農業を再生する道―サービスの質を決めるのは「人間」である)
著者等紹介
日下公人[クサカキミンド]
1930年、兵庫県生まれ。東京大学卒。日本長期信用銀行取締役、東京財団会長を歴任。現在、日本財団特別顧問。79年、『新・文化産業論』で第1回サントリー学芸賞受賞。日本経済の名ナビゲーターとして、その的確な予見は他の追随を許さない(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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