内容説明
ぼく花山仁は迷宮入り事件を捜査する特捜班に配属された。憧れの刑事になれたと喜んだのも束の間、他のメンバーを知って愕然とする。囮捜査で左遷された前泊ナナ、定年間近の久保主任…。要は警視庁のお荷物軍団なのだ。極めつけは波田煌子とかいう犯罪心理分析官。野暮な容姿と惚けた言動。プロファイルはおろか心理学についての知識さえ覚束ない。「エレベーターガール生首ゴロリ事件」「プロ野球スモール人形殺人事件」など、立ちはだかる七つの難事件をぼくらは解決できるのか。
著者等紹介
鯨統一郎[クジラトウイチロウ]
1998年ミステリー界の話題をさらった『邪馬台国はどこですか?』で衝撃デビュー。以来、文学、民俗学等を題材にした作品を多数発表し、奇抜なアイディア、ユーモア溢れる推理や語り口で読者の支持を得る。その外見とは裏腹に、人間の深層心理を読み解くことにかけては天才的という伝説のサイコセラピスト波田煌子が活躍するシリーズ第三弾「なみだ学習塾をよろしく!」の連載も「小説NON」(祥伝社刊)で始まっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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akogoma@灯れ松明の火@SR推進委員会
5
うーむむむ、この方初読みな気がするのだが、何なんだろうこのなじみにくさ。探偵役が憎まれっ子とか、警察と敵対するとかはよくあるケースだけれど本作は扱いがひどすぎるというか適当というか。謎解きは悪くないのにその過程がなぁ・・・。ラストの1文についても唐突すぎて必然性がまったくわからない。前作があるらしいがそっちを読んだら理解できるのだろうか???2013/02/12
み
4
う~ん。三作目は読むかな?2013/09/15
安瀬内喬
3
鯨ミステリ。不思議な解決。主人公は喫茶店を開く前に何かあるんですかね。2022/05/31
セロリ
2
雑な印象のショートストーリー。漫才のような波田煌子の受け答えは、なかなか面白かった。2011/03/17
ブルーローズ
2
軽く読める本です。日常の風景と猟奇殺人を結び付けたところがよい。おかげで単なるアタマの体操として読むことができる。特筆すべきはお茶の感想。参考文献も載せられているが、会話にまぜられると真実味が増すように思う。2011/01/30