内容説明
20世紀最大のロック・グループであるビートルズは、音楽の評価に比べてビジネス面で語られることは少ない。だが、ビートルズが大成した原因は、音楽家としての才能だけでなく、大ヒットを生み出すための優れた戦略があった。「商品開発」「マーケティング」「プロモーション」「財務政策」のどれもが、最高最強のビジネスモデルだったことを本書は検証していく。ビートルズのビジネス戦略に潜む卓越したアイデアは、現代の企業社会を生きる者にとっても、多くの示唆に富んでいることは間違いない。
目次
序章 ロックを巨大ビジネスに変えた!
第1章 ビートルズに学ぶ、好きなことをビジネスにする方法
第2章 ビートルズ世界制覇プロジェクト
第3章 ビートルズを助けたユダヤ人ビジネスマンたち
第4章 ロック・ビジネス先駆者としての苦悩
第5章 ビートルズ解散の最大の理由は“税金”だった
著者等紹介
武田知弘[タケダトモヒロ]
1967年福岡県出身。西南学院大学経済学部中退。91年大蔵省に入省し、バブル崩壊前後の日本経済の現場をつぶさに見て回る。98年から執筆活動を開始。99年大蔵省退官、出版社勤務を経てライターとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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AM
2
ビートルズの軌跡を、ビジネス面を切り口として辿った一冊。なかなか新鮮な示唆もあり、一気に読了しました。筆者の他の本も読みたくなりました。2018/01/30
yyhhyy
2
どこまでが史実でどこからが著者の私見なのか書き方が曖昧。大まかな流れはわかるけど、既に一般的になっている話が多い。2011/10/10
Masa03
1
あまり期待しないで読んだが、なかなか面白かった。 日本に限らず、多くの国でも個人は自分の税金の話を公にはしたがらない。でも、それがビートルズの解散の一因だという切り口は斬新で、つじつまもあう。もちろん、それがすべてではないだろうけれど、巷間に言われているように、音楽性の違いなどの深刻な仲違いだとしたら、なぜ彼らは解散後もプライベートでは交流があったのか、ということだ。チェッカーズのようにならずに。。。2012/08/15
散りいぬ
1
ビートルズをファンとしての目線で見るのではなく、学問的に見るのがすごく楽しかった。2016/05/31
ともとも
1
タイトルが簡潔なので目に留まり、即購入。その勢いであまり時間も要さずに読了。やはり背景を熟知しているものは速く読めます。 売出し方の特異性に焦点を当て、デビューから解散に至るまでの裏事情が一筋の線で浮かび上がってくる様に描かれているので読みやすかったです。 「彼らは如何に他と違ったか。」前半のほとんどがその事例。 では普通のことが世界初であったり、他には例が無いことであったりと、彼らがの音楽史上の分水嶺にあることを改めて認識させられます。 2011/07/11