目次
旅―歩かない日はさみしい(行乞;俳行脚 ほか)
俳句―句は魂なり(俳句とは;自作を語る ほか)
人間―愚に生きる外なし、愚を活かす外なし(私;運命 ほか)
人生―どうにもならない私であった(自暴自棄;生と死 ほか)
社会―故郷忘れがたし(家庭と離散;草庵生活 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
緋莢
21
「さみしいなあ――ひとりは好きだけれど、ひとりになるとやっぱりさみしい わがままな人間、わがままな私であるわい」(日記・昭和5年12月4日)放浪の俳人・種田山頭火。各地を転々と歩き、俗世間からの施しを受けて一日一日を生き延びた。山頭火の日記の中から、旅、俳句、人間、人生、俳句などをテーマに抜粋した日記を収録した本。2016/11/01
ゆかり
2
種田山頭火は、旅と酒に生きる大胆不敵な俳人というような印象を持っていたけど、ものすごく悩みの多い人物だったことが分かった。旅も酒も句作も人生のさびしさを紛らわせるためのものだったのかな。2023/07/20
どんぐり
2
日記も句だった(^^♪ 「理解のない人間に会うよりも、山を見、木を眺め、鳥を聞き、空を仰ぐほうがどのくらいうれしいかは、知る人は知っている。」(昭和八年一月二十七日)2015/11/28
ことよん
1
迫力ある生き方です。こんなことできないです。でも少し憧れます。2019/01/20
OHモリ
1
●俳句集でも随筆でもなく〇はみ出し部分に書かれた偶感を集めた本。 〇歩かない日はさみしい、飲まない日はさみしい、作らない日はさみしい、ひとりでいることはさみしいけれど、ひとりで歩き、ひとりで飲み、ひとりで作っていることはさみしくない ●昔、山口県で失意のうちに「山頭火」という酒を飲んだときには恥かしながら山頭火って「料理の達人?」と言う印象だった。森沢明夫さんの小説でそういえば俳句の人かと思い出して自由律の俳句をいくつか読んでも「のんきでいいかげん」な爺さん」かなと思っていたけど・・・ええねぇ山頭火!! 2015/08/25