感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シ也
40
宮崎駿が「ルパン三世 カリオストロの城」を作る上で多大な働きをしたという本作。いやー... 展開が遅い(笑)しかも主人公がコロコロ心変わりしやがるのなんの。笑うしかない。それでふと思い出したのが同じ乱歩の「魔術師」に出てくる次郎(“二郎”だっけ?)。あいつも似た感じの使えねえ奴だった。ただ作品のノリは小学生の時に夢中で読んだ少年探偵団シリーズみたいで懐かしさを感じた2016/05/04
ばっか殿すん
27
読者諸君は面白かったよ!ありがとう乱歩先生!だが、天国の隣にはいつも地獄が待ちかまえている!2015/06/24
Yu。
25
時は大正3年4月、長崎県の山奥に位置する曰くつきの西洋館を買い取った叔父からの命を受け改築の下検分に来た主人公がそこで謎の女性と出会う事から始まる “惚れたモン負け” 恋する男が巻き込まれるとんでもな乱歩劇に最後までページを捲る手が止まらない。。ジュブナイル以上大人未満の内容なのだがそこが本作の魅力なんだよね。たまにこういうの無性に読みたくなる(*´ー`*)2017/04/13
TKK
9
英国の作家アリス・マリエル・ウィリアムソンの「灰色の女」の翻案で黒岩涙香が書いた「幽霊塔」のリメイク。子どもの頃夢中で読んだ小説らしく、乱歩の筆の運びもノッている。大正という時代設定、長崎の古い時計塔を巡る宝探し、不気味な蜘蛛屋敷、犯罪の影がちらつく謎の美女、怪奇趣味や探偵趣味に溢れている。人物が色々な意味で浅ましいけれど、現代と倫理観も違うしツッコむ箇所も多々あって娯楽小説としてはこれくらいが楽しい。2015/03/30
夏子
6
不気味で薄気味の悪い雰囲気がありながらも昔の小説だからかどこかのんびりしていて不思議な味のある作品。2015/05/26