内容説明
どうでもいい仕事を何度もやりなおさせて部下をイビる部長。自分の言動は棚にあげ、被害者のふりをして他人を非難する営業マン―いま注目の人格類型・サディズムと受動攻撃性を、豊富な具体例と、すぐピンとくる的確な特徴づけで紹介。身近な人間関係への対応から、少年犯罪や若者のコミュニケーション不全といった時代の病理の解明まで、今日から役に立つ心理学。
目次
第1部 サディスティック・パーソナリティ障害(サディスティック・パーソナリティとの出会い;サディスティック・パーソナリティはどうつくられるのか;サディスティック・パーソナリティの基本的特徴;サディスティック・パーソナリティの六タイプ;応用編―長崎女児殺害事件とサディスティック・パーソナリティ)
第2部 受動攻撃性パーソナリティ障害(受動攻撃性パーソナリティとは何か;受動攻撃性パーソナリティはどうつくられるのか;受動攻撃性パーソナリティの基本的特徴;受動攻撃性パーソナリティの四タイプ;応用編―綿矢りさ『蹴りたい背中』と受動攻撃性パーソナリティ)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りうかん
1
他人を攻撃することで自分を守る人、ってよくあるんじゃないかなと思うのだが、一般的なタイプでのそれではなく、侮辱に対して過剰に反応したり、あるいはしつこく相手に対して恨みを抱いたりする病的なタイプについて言及した本だった。これをよんだら、なんか私もセラピーに通わないかんかなと思ってしまった。多少なりともこの手の傾向は誰もが持っているものなのか?2014/06/09
宵子
0
病的なドSな人というか、力で他者を支配することに病的に固執する性格の人について書いたもの。自分の正義(自分に都合がいいもの)を他者に押し付け、それで他者が傷ついたとしても全く罪悪感がないタイプ。この手のタイプの人間は侮辱されたことと負けたことに異常な拘りがあるが、その挽回のため特に努力をしないことが問題である。ただし他者とぶつかることを恐れない性格でもあるので、配慮さえ覚えれば不当な権力等と戦う際に頼れるかもしれん。あとマゾっぽいサディストで紹介されているのは、悲劇のヒロインタイプの亜種にも見える。2014/03/10
るう
0
★★★☆☆2012/12/24
ミテイナリコ
0
周りにたくさんいると思う。自分もかもしれない。2011/07/06
衣魚
0
サディストの強さの部分、光の部分にスポットを当てたものだと感じた。脆弱なところやその理由を知りたかったから少し物足りない印章。2010/05/27