出版社内容情報
理想の〈わたし〉に迷う現代人に対して様々なエピソードを用い、仏教が明かす本当の〈わたし〉を平易に説くエッセイ。一青窈氏推薦。
【著者紹介】
1969年生まれ。早稲田大学文学部東洋哲学専修卒業。現在、天台宗圓融寺住職、目黒円融寺幼稚園園長を勤めながら、誰でも気軽に集える坐禅会をはじめ、各種セミナー、ライブ、演劇、婚活イベントなど、多岐にわたるイベントを開催し、子どもから大人まで仏教に親しめる社会に開かれたお寺の活動を実施。
内容説明
どん底なら穴を掘れ!逆転の発想から本当の“わたし”が見えてくる。理想の“わたし”に悩む現代の人々におくる、新感覚の仏教エッセイ。
目次
プロローグ 井戸の中から、こんにちは
第1章 いまここの主人公
第2章 迷子のすすめ
第3章 不自由な幸福
第4章 縁と絆―幸福な社会のつくり方
第5章 正解は求めるな
第6章 本当の自分って
エピローグ 井戸の中から、ごきげんよう
著者等紹介
阿純章[オカジュンショウ]
1969年生まれ。天台宗圓融寺住職、円融寺幼稚園園長。1992年、早稲田大学文学部東洋哲学専修卒業。2003年、同大学大学院文学研究科東洋哲学専攻博士課程退学。大学院在学中、北京大学に中国政府奨学金留学生として留学。その後、中国仏教思想史の研究に従事し、早稲田大学、専修大学等で非常勤講師として古典中国語と現代中国語を教える(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぱんにゃー
34
【大人も迷子になれます】『「人生に失敗はつきもの」ではなく、私だったら「人生に失敗はない」と言いたいな。だからこそ、この人生、安心して迷子を楽しもうではないか。』/成功と失敗、良い子と迷子、不安と安心、、、普段は、迷うのは当たり前。ちょっとの時間 横に置いてみませんか?という提案。(だと思います) ありがとうございます。2014/08/27
アイロニカ
4
僧侶による仏教エッセイ。著者が新聞にコラムを書いていたのを見て気になり購入した。寓話の収集という意味ではそれなりに興味深いが、今の僕は現世の価値を考える状態にあるのかもしれず、空の思想がイマイチ響かない。価値ある何かは一人の中に自ずと生じるものでなく、過去に遺されてきた歴史の風景から築かれるものではないのか。どうにも先日読んだ組織的共同体と自由へのイメージが尾を引いているらしい。折を見て読み直すべきだろう。2019/07/15
ぞのさん
2
ちょっとしたご縁で、何度か机を並べたことのある「阿さん」の本です。著者の人柄が存分にあらわされてます。穏やかな語り口ながら、時々ドキッとさせられます。2014/08/12