現代教養文庫<br> 日本すみずみ紀行

現代教養文庫
日本すみずみ紀行

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  • サイズ 文庫判/ページ数 258p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784390116138
  • NDC分類 291.09
  • Cコード C0195

内容説明

山のあいだから海が見えてくる瞬間が好きだ。視界が急に開け、青い地平線が見えてくる。そのときはじめて、旅に来たんだなという感慨がわいてくる。―汽車に乗り、海や田圃を眺め、あまり観光とは縁のない小さな町や村をのんびりと歩く「ひとり旅」のエッセー集。

目次

牛窓・御手洗
様似・広尾
城端
飛島・粟島
熊野
下北半島
甑島
佐川・外泊・宇和島・内子・大洲
石田温泉・銀婚湯温泉・五厘沢温泉
富山村
角館・五能線
網地島・牡鹿半島
川本町・大森・温泉津
柳川・佐賀平野

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ホークス

28
1980年代、過疎化が進み、懐かしさと滅びの予感漂う場所の紀行。自分は根無しの若造だったが、その様な街に感じたのは、良くも悪くも「上の世代の価値観」に支えられている事と、土地と生きる覚悟無しには対峙できないという事だった。そんな葛藤のせいか、危機的な街ほど文章に深味を感じる。と言うと地元の方に申し訳無いが、今や滅びの予感は至る所にある(本書でも下北半島の人が「団地は都会の田舎」と既に言っている)。あらゆる街が「すみずみ紀行」の対象になり、多様な作品になってきている。今後も味わっていきたい。2018/01/08

hitsuji023

3
特に観光地ではない場所を著者の興味の赴くままに歩く、一人旅である。決して派手ではないけれど風情のある風景を見て、どんな街だったんだろうと想像を巡らせ、宿で地元の肴で一杯飲む。のんびりした一人旅が好きな人、したことがある人ならこの雰囲気は味わえるはず。2018/11/28

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