出版社内容情報
関幸彦[セキユキヒコ]
著・文・その他/編集
内容説明
憐れとも愚かとも思えるまで自分を裏切らず、敢然と目的実現に突き進んだ男、そして女。歴史の表舞台から消えた、〓ある人々の物語。
目次
物部守屋―祖先を神として守り抜く信念に生きた
長屋王―覚えのない容疑に身を捧げた
藤原広嗣―大忠臣の誇りを胸に無念の最期を遂げた
橘諸兄―政治はだれのためにするのかを心に問い続けた
小野篁―反骨の精神を貫いた文人貴族
菅原道真―天神として祀られることになった文人貴族の誤算
平将門―混乱する板東の平和維持に尽くした任〓の武士
藤原純友―海賊平定の正当な評価を求めて蜂起した
藤原実資―権力に媚びなかった孤高の御曹司
皮聖 行円―堕落した仏教界に無言の圧力をかける異形の僧侶
平重盛―「心操甚だ穏やか」な武将の実像
源頼政―美福門院・八条院の武者として貫いた生涯
藤原秀衡―「北方の王者」と評されることは事実か
静御前―吉野山峰の白雪踏み分けて入りにし人のあとぞ恋しき
弁慶―悲劇の英雄を守り通した伝説の怪僧
梶原景時―源頼朝・頼家に尽くした男の悲劇
朝夷名義秀―能・歌舞伎の演目にもなった伝説の猛者
三浦胤義―源家の遺児を守り切れなかった男の最後の意地
北条時房―鎌倉幕府の危機を乗り越えた男
護良親王―反尊氏路線を貫いた公武一統の急進派
北条時行―中先代の乱の立役者、鎌倉北条氏の筋の通し方
楠木正成―七生滅敵に殉じた河内の土豪
新田義貞―鎌倉倒幕で名を挙げた南朝の忠臣
足利直義―兄尊氏に毒殺された敗者の信念
北畠親房―戦う公家の真骨頂、南朝最大のイデオローグ
赤松満祐―足利将軍を討った武将の大義
世阿弥―時の権力者に翻弄された能の大成者の生涯
上杉憲実―鎌倉府と室町幕府の関係維持に身命を捧げた
太田道潅―讒言に散った、江戸城を築造した男の最期
畠山義就―己の実力だけを信じて戦い続けた戦国大名の草分け
松永久秀―見直される下剋上の典型とされた男の生涯
著者等紹介
関幸彦[セキユキヒコ]
1952年に生まれる。1985年、学習院大学博士課程満期退学、同大学助手を経て、日本大学文理学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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