内容説明
イタリア・ルネッサンスに導びかれて海を渡った。川の流れのように時は過ぎても、私には感じることができる。さびれた村に喧騒の都会に、あの時代の芸術、そして精神がひそやかに息づいている。時をこえた様々な声を聞き、私は今、北イタリアに生きている!
目次
第1章 丘の上の中世都市
第2章 旅の宿・旅の逆境
第3章 私はイタリア語が話せません
第4章 水の夢 海のあやかし
第5章 誇り高きコムーネ
第6章 アペニンを越えて
第7章 甦りきし永遠の春
第8章 カプラローラの焼き豚
第9章 廃れゆく楽園・ヴィラ・ランテの魅惑
第10章 ローマ・「都市」なるもの
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
末森咲夜
1
旅行記としても、建築探偵を書かれてる作家さんのエッセイとしても楽しめる作品。絶版で入手できないのが残念…。【S図書館蔵書】
旅猫
0
読むのは3度目くらいかな。以前はどうしても「ヴィラ・ランテ」が気になっていたのだけれども、今回は、「ローマ・都市なるもの」が気になったのはやはり一度は訪れた都市だからか。またイタリアの旅に出たいものです。 「それにしても、なんと人はその一生のうちに、わずかなものしか見ることができず、さらにわずかなものにしか触れることができないのだろう」(p105)2013/09/13