内容説明
戦後50年、日本政治はもっともドラスティックな政党再編成の時期を迎えている。本書は、「イデオロギー対立の終焉」現象を軸に、戦後の日本政治をイデオロギー対立の観点から分析する。
目次
第1章 日本型大企業体制の中のイデオロギー対立
第2章 戦後保守党のイデオロギー構造
第3章 社会主義政党のイデオロギーとその背景
附論 政治潮流のサイクル―日本と西ドイツにおける戦後の軌跡・一九四五~五五年
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
てれまこし
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日本ではなぜに野党が育たんのかと疑問を抱いて、手に取った。結論からいうと社会党が世の中の動きに対応できなかったということらしい。つまり、崩壊間近だと考えた資本主義が再び高度成長を成しとげる。それで、革新勢力も現実的な対応が必要になったのだが、それができずに左傾化して護憲や安保闘争などに逃げた。でも、野党が悪いで済ますわけにもいかん。再び資本主義の危機がいわれる今日、経済で新機軸を出せない保守が封印したはずのイデオロギー問題をとりあげて、大衆の支持を集めるという状況になっているのである。疑問は解かれてない。2017/11/02
denken
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社会党が戦略的に落ちぶれていく動機がよくわかる。2012/06/11