内容説明
40年にわたる回想録が語る孝標女の想い。『源氏物語』に恋した孝標女による『更級日記』。そこには、胸の高鳴りや悩みなど、現代に通ずる想いが記されていた。『更級日記』を中心に、『紫式部日記』、『源氏物語』の時間経過や登場人物を様々な角度から読み解いた一冊。『更級日記』を支える重要な要素の一つである、“悲劇のヒロイン志向”。30代で夢破れた孝標女の晩年は、本当に寂しいものだったのか―諸説を検討し全ての疑問が繋がった時、その全貌が明らかになる。
目次
第1章 更級日記(上京の旅;物語を読む日々;物語の夢と父の任官;宮仕えと結婚;四十代の日々;晩年)
第2章 紫式部日記
第3章 源氏物語
著者等紹介
神明敬子[シンメイヨシコ]
1942年、東京都生まれ。1964年、お茶の水女子大学文教育学部国文学科卒業。女子学院教諭、2002年退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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