内容説明
善人なをもって往生をとぐ、いはんや悪人をや 高校生の頃に出会った『歎異抄』のこの一言に衝撃を受けて以来、困難な時にも、深い悲しみの時にも、病床に臥せている時も、そして、喜びの時にも、聖人の言葉は生きる支えとなった。浄土真宗本願寺派・光台寺の機関紙に連載していた内容をもとに一冊にまとめあげた随想集。
目次
第1章 ひとへに親鸞一人がためなりき 『歎異抄』との邂逅(『歎異抄』の成立;『歎異抄』に出遇う;信仰とは;ただ信心を要とす;よきひとのおほせ ほか)
第2章 父母のしきりに恋し―講演録 一九八五(昭和六十)年五月(苦悩の旧里は捨てがたく;父母のしきりに恋し;永遠から吹いてくる風)
著者等紹介
木本信昭[キモトノブアキ]
1938年生まれ。山口大学教育学部卒業。中学校教諭を経て、山口県立美術館、下関市立美術館の開設、運営に従事。退職後、東亜大学大学院博士課程に学ぶ。2002年より、佐賀県西有田町教育長、引き続き合併後の有田町教育長を歴任。2012年より、山口県立大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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