内容説明
急成長した健康食品会社の社長が事故死した。遺言書が無いため、自由奔放な妻・武光まり子は10億の遺産を独り占めするはずだった。しかし、財産を食い潰す息子、会社の乗っ取りを狙う医師の義弟、そして突然現れた非嫡出子らの企てに嵌められていく。無欲を装い、ひとり勝ちする悪党は誰か?昭和を舞台に黒い欲望と打算を描く相続ミステリー。
著者等紹介
和田はつ子[ワダハツコ]
東京都生まれ。日本女子大学大学院修了。時代小説を精力的に執筆するとともに、現代ミステリーシリーズも刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
88
和田はつ子作品時代小説しか読んだことが無く、ちょっと面食らいましたが、遺産相続を巡る人間の欲望と自分の損得を考える、家族や隠し子それに群がる人達面白く読めました。2020/02/16
タイ子
66
よくある遺産相続をめぐっての人間の欲望と打算の渦巻くお話。10億の財産を残して事故死した社長。家族が初めて知った隠し子の存在。10臆もあれば少々相続人が増えたところで・・・と思うのは億、ましてや丁と言えば豆腐でしか数えたことのない庶民の考える事か。財産を巡っての骨肉の争いがもっとドロドロと描かれればゾクゾクしながら読めるのだが、イヤミス作家ではない和田さんにそれを望むのは酷であろう。財産分与、税額の割合等は詳細に書かれているので興味ある方は一読を。最後に笑うのは誰?着地を目指して一気読み。2019/11/10
陽ちゃん
7
金銭感覚が違う世界のお話だったので、あまりのめり込めませんでした。亡くなった社長の非嫡出子である祐希が社長の妻のまり子をはじめとした一族のギラギラしたやり取りを目の当たりにして、相続を放棄するからもう関わりたくない、というのが庶民的な思いでしょうね。庶民で良かった(笑)2020/07/19
かずぺん
5
テンポがつかめず、最後まで乗れずに読了しました。2020/02/18
まさ公
2
挫折。2021/03/08