内容説明
アラフォーを迎えて落ち目になった女優の麻矢は、元アイドルの桜とこずえを誘い新作映画を企画する。艶かしい媚態でスタッフを誘い、スキャンダルを揉み消すために股間に顔を埋める麻矢。「あぁ、感じちゃう。もっと上から下まで…お願い、監督」。一方、桜とこずえは濡れ場の撮影で我を忘れ、淫らに熱を溜めた下腹部を男の中心部に擦りつけた―。人気女流官能作家、待望の長篇新作!
著者等紹介
うかみ綾乃[ウカミアヤノ]
1972年大阪府生まれ、奈良県育ち。2011年『指づかい』(幻冬舎アウトロー文庫)でデビュー。同年『窓ごしの欲情』(宝島社文庫)で日本官能文庫大賞新人賞、12年『蝮の舌』(小学館クリエイティブ)で団鬼六賞大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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北杜夫そっくりおじさん・寺
61
【読メエロ部】エロ部お薦め官能小説家・うかみ綾乃の1冊。とは言うものの、うかみ作品を読むのは初めてという軽薄。この人が私と同世代の美人であるというだけで食いついたのだが、そのブログを読んですっかり好きになってしまったのだ。性犯罪に対しての真っ当な怒りの一文等、皆様にも読んで欲しい。いつか作品を読まねばと本書を読んでみた。スポニチ連載を纏めたものなので、読者層の男性に合わせた様な感じもしなくはない。素敵な女性が書いたと思うと興奮したが。きっとこの作者が描きたい官能は他の作品にある筈だ。他のも読む事にする。2016/10/06
まさきち
56
久々のエロ小説。三人の元トップアイドルがそれぞれ現状に問題を抱え、各々の思惑を持って集まり、かつての大ヒット映画の続編制作に 取り組んで再起を図る。その中で起きる事々にセックスが絡むけれど、ストーリーとしては絡ませなくても成立するようなやや紋切り型なもので不完全燃焼。けれどもやっぱりうかみさんの真骨頂「声」にやられて、満足しての読了です。2023/02/02
こばまり
49
そこかしこでおするすると事が始まり、純文学の薫り漂う「永遠に、私を閉じこめて」よりもしっかりと官能小説。そうか女の人の体って柔らかいんだよなと自らの二の腕をしばし掴む。2016/09/06
HMax
23
【読メエロ部】スポーツ新聞連載小説、元題:艶唇 元アイドル伝説、と聞けば凡その内容は分かると思います。 元アイドルのこずえに、「ママがアイドルになるんだって」。大昔、「ママはアイドル」中山美穂、後藤久美子、毎週楽しみに見てました。2024/01/13