内容説明
早乙女薙左の仕事は、重責を担うものへと変化した。幕府批判の尖兵・高野長英の激情と向き合う一方で、公儀の役人の不正を垣間みる。時は動乱。何が善で、何が悪なのか?煩悶する薙左は、探索で訪れた霞ヶ浦で、自ら望んで海賊になった男の悲憤と対峙する。そしてそれは、亡父の秘密に分け入ることを意味していた―。緊迫のシリーズ第七弾。
著者等紹介
井川香四郎[イカワコウシロウ]
1957年愛媛県生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やま
86
船手奉行うたかた日記シリーズの7作目。2011.10発行。字の大きさは…中。 開けえ、海、やまめ侍、川は流れる、海賊ヶ浦の4話。【開けえ、海】蘭学者の取締りを強めていた矢先、小伝馬町の牢屋敷の近くから火災が発生し牢屋奉行・石出帯刀は、牢屋敷の咎人を一時解き放った。 そんな中で船手奉行所同心・早乙女薙左は、見廻り中に不審な荷船を発見する、調べのため荷船に乗り移った薙左は、そのまま荷船に捕らわれる。そこには、牢屋敷へ戻らなかった者たちがいた。 荷船に乗っていた薙左たちは、ロシア船に乗り移り船の中を見ると…。2020/01/18
藤よい
3
どの話も面白かったですが、4話目の海賊の話が迫力があり面白かったです。最後に薙左の亡父の秘密も分かり、次のシリーズにつながるのでしょうか。早く次が読みたいです。2019/08/19
蕭白
1
父のことを知り、気持ちが揺れる薙佐。さて次回はどうなるのかなぁ。2011/12/03
あかんべ
0
海の向こうに薙左が渡り父と再会かな、と思っていたがまさか神様になっていたなんて。まさかこれで終わりってないよね、どういう最後だったか詳しく書いてないし、薙左の行く末も幕末という背景もあり気になる。2011/12/09