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幻冬舎文庫
乱神〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 294p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784344417205
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

武士に連れられ、鎌倉に移動したエドワードは、元軍襲来以降の防備や武士への恩賞について悩む執権・北条時宗と対面。十字軍の武器や戦法を伝え、日本でも採用するよう提案した。やがて生活に馴染み、地元民への愛情が芽生え始めた頃、元軍が再び襲来する報が入る。エドワードは時宗に軍の指揮を託された…。歴史エンターテインメントの新機軸。

著者等紹介

高嶋哲夫[タカシマテツオ]
1949年岡山県玉野市生まれ。慶應義塾大学工学部卒業。同大学院修士課程修了。日本原子力研究所研究員を経て、カリフォルニア大学に留学。79年、日本原子力学会賞技術賞受賞。94年、「メルト・ダウン」で第1回小説現代推理新人賞、99年、「イントゥルーダー」で第16回サントリーミステリー大賞・読者賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シン

9
あっという間に読了しました。面白かったです。同時代の十字軍と元寇。現実にはなかったとは思いますが、全くなかったとも言い切れない十字軍の手助けによる元軍の撃退。いずれにしても当時の武士は島国独特の戦法の下本当に恩賞のためだけに戦っていたのだろうか?2014/02/26

TheWho

5
いよいよ弘安の役が舞台となり、壮絶な攻防戦が描写されている。その中で印象的だったのが、十字軍騎士と鎌倉武士団との戦う大義の相違と苦悩だった。対外戦争に明け暮れる大陸国家に生きる十字軍騎士団と、対外戦争は皆無の鎌倉武士団の思いが、現代の国際情勢と一面平和ボケと称される現代の日本に象徴されているとも感じた。しかし十字軍騎士のエドワードとアランは、塩野七生の十字軍物語に登場するゴドフロワ・ブイヨンとタンク・レディとも似た魅力的な人物として語られ痛快かつ哀愁が漂う物語である。2013/06/14

I love Michi

4
小説であるから史実かどうかは問題ではない。人間というものの崇高さに感銘を受けた。立場、民族を超えて、心の底で深く繋がっていく人と人との信頼、愛情、思いやり。この作家としては、今までとは違った対象の作品だが思わず引き込まれる筆の力はすごい。我々が日々忘れがちなもの---それは自然災害に対する構えだったり、人間が人間である証である美しい心だったりするのだが---に対して目を向けさせてくれる素晴らしい作家だと思う。2016/08/18

terukravitz

2
図書館本 ★☆☆☆☆2018/02/15

おそばやさん

2
解説の方が書いているように、またタイトルからも、筆者は、おそらく宗教や人の精神・心理にスポットを当てたいんだろうと思うのだが、わたしは、この本が途中からビジネス書に思えてきた。というのは、今回の戦いで次第では、国(会社)がなくなるくらいの厳しいものだが、勝ったからといって恩賞がでるわけではない。そうなるといかにして、組織を改革し、社員のモチベーションをあげていくかが重要になってくる・・・。北条時宗は元寇の3年後には亡くなっているという。組織のトップはいろいろと大変だな。2013/03/21

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