内容説明
将軍・綱吉に謁見し、家督相続の沙汰を得た新之助は偏諱を賜り、吉宗と改名。藩政改革に意欲を燃やす。まずは数少ない藩士が国表を上回る経費を食い潰す江戸屋敷の財政再建に着手し、心に留め置くこと七分、言うこと三分の、寛仁の姿勢で臣下と向き合った。だが、既得権に執着する家臣の不満が蓄積。その魔の手が身辺に忍び寄る。緊迫の第二巻。
著者等紹介
津本陽[ツモトヨウ]
1929年和歌山県生まれ。東北大学法学部卒業。78年、「深重の海」で第七九回直木賞、「夢のまた夢」で第二九回吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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