内容説明
大店の幼女を狙った連続誘拐事件には、どのような裏があるのか。当代切っての立女形・岩井半四郎から芝居見物に誘われた小籐次は駿太郎の健やかな成長も相まって束の間の平穏を味わっていたが、ふとした拍子に下手人らしき賊の居所を突き止める。小籐次は御用に同道するが、騒動はそれだけに留まらなかった…。人気シリーズ、怒涛の第十二弾。
著者等紹介
佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942年北九州市生まれ。日本大学芸術学部卒。『闘牛』でデビュー。98年に時代小説『密命―見参!寒月霞斬り』を発表するや、迫力のある殺陣と人情味溢れる物語で読者の圧倒的支持を得る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kinupon
31
大向こうから声をかけたくなりますね。当代きっての女形と江都一の剣豪との掛け合いは面白かったです。あと、国三さんはどうなってしまうのでしょうか・・・・心配です。2015/02/11
ichi
18
シリーズ第12巻。市村座の人気役者の岩井半四郎の芝居見物を実現した小藤次がひょんな事より共演することになった。が1番の事件でしょうか。芝居見物におりょうと行けたことがまた進歩。また次が楽しみです。2016/12/04
Kira
4
図書館本。シリーズ第十二弾。退屈しない読み心地だったが、ご都合主義がちょっと気になったかな。商家の幼女ばかりを狙った誘拐事件の下手人に小籐次が偶然出くわしたり、江戸で一番人気の歌舞伎役者に招かれた芝居見物の途中で飛び入り共演したりと、話ができすぎている気がする。このシリーズを読む楽しみは、いまや駿太郎の成長なのでかまわないけれど。小籐次の養い子で歩き始めた駿太郎は、かわいい盛りで、手のかからない賢い子である。同い年の子に比べると身体が一回り大きく、よく食べて丈夫な子に成長しつつある。2021/04/21
sae_k1
1
再読、ついに小籐次が芸能界デビューといった趣の巻。なじみの登場人物が消えるというのもありますが、新しい展開の布石かというところ。2016/04/19